二葉の里土地区画整理事業
広島駅北口を出て正面から西側に広がるおよそ14haもの工大な大規模未利用地の再開発計画。東側のJR西日本広島支社ビルおよび広島鉄道病院の敷地を除いて国有地です。
ほぼ中央には広島高速道路5号線の出入り口が整備される予定。
広島高速1号線を経由し山陽道まで直接つながりさらなる拠点性の向上が見込まれます。
二葉の里地区に民間による開発での賑わいを創出するため、2010年度から独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)による区画整理が始まりました。
区画整理では敷地全体を5つの街区に分けそれぞれ行政、民間に売却し再開発を進めます。
区画整理が終了した1~3街区は売却済み。
4、5街区の区画整理完了は2013年度末の予定で、その後5街区の西側が民間へ売却されます。
4街区すべてと5街区の東側はJR西日本の所有です。

二葉の里地区及び周辺図(広島駅新幹線口エリアマネジメント推進調整会議HP内PDFより)
参考:広島駅新幹線口エリアマネジメント推進調整会議
【広島市】:二葉の里地区及び広島駅自由通路等の整備について
二葉の里地区【1街区】
地区では最も広島駅から離れた西側に位置します。まちづくりガイドラインによる位置づけは都心居住機能主体。1街区の西側には2018年度を目処に、現在中区富士見町にある広島東署を移転する予定です。(2016年度土地取得予定)
東側は県内でマンションなどを手がける株式会社日本アイコムが取得しました。
二葉の里地区でも分譲マンションの建設が予想されます。
二葉の里地区【2街区】
2街区は広島高速5号線出口が東側に隣接します。まちづくりガイドラインによる位置づけは都心居住機能主体。街区の南東の角にはすでに株式会社イズミの新本社が2012年10月に着工しました。
新本社ビルは地上6階・地下1階、延2万6000平方メートル。1階には自社スーパーの都市型店舗「ゆめマート」がオープンします。
竣工は2013年10月の予定。

イズミが取得した保留地(「二葉の里地区まちづくり推進協議会」エリアニュースより)
参考(完成予想図など)
【広島駅新幹線口エリアマネジメント推進調整会議】:イズミ新本社新築工事の起工式が開催されました
2街区内の残る1万8800平方メートルは家具販売の世界チェーン「IKEA(イケア)」が取得しました。
出店時期は未定ですが国内では9店舗目の出店となる予定です。
通常とは異なる中心駅のすぐ側という立地です。
二葉の里地区【3街区】
二葉の里地区のほぼ中央の区画です。まちづくりガイドラインによる位置づけは医療及び関連する業務機能主体。3街区の南側6000平方メートルを広島県が取得しました。
「高精度放射線治療センター(仮称)」と「地域医療総合支援センター(仮称)」の合同ビルを建設します。
地上7階・地下1階、延床面積は約1万2200平方メートル。
着工は2013年8月、完成は2015年7月末の予定で、2015年度中の開業目指します。

完成予想図(広島県ホームページより)
参考
【広島県ホームページ】:高精度放射線治療センター(仮称)の基本設計について
3街区の北側は広島県歯科医師会が取得しました。現在中区富士見町にある歯科医師会館の移転などを予定します。(時期未定)
二葉の里地区【4街区】
二葉の里地区の北東部の区画です。まちづくりガイドラインによる位置づけは医療及び関連する業務機能主体。先述の通りこの街区は全てJR西日本の所有する土地で広島鉄道病院が建っています。
2013年3月、JR西日本はこの鉄道病院を2015年度中の診療開始を目指し建て替えを行うことを明らかにしました。
建設予定地は現在の病院の東隣。老朽化しているJR乗務員の宿泊施設などを取り壊し、
地上7階建て、延床面積2万2000平方メートルの新病院を建設します。総事業費は90億円。

完成予想図(下記JR西日本プレスリリースPDFより)

建設予定地
参考
【JR西日本】:広島鉄道病院の新築移転などについて
二葉の里地区【5街区】
二葉の里地区の南側で、広島駅と最も近い区画です。まちづくりガイドラインによる位置づけは業務機能及び教育・人材育成機能を主体とし
広域的な拠点性を高めるため、商業・文化等の機能が複合した土地利用を目指します。
東側約1万9000平方メートルはJR西日本所有地でJR西日本広島支社があります。


ここにオフィスや商業、文化施設などを組み合わせた新しい複合ビル建設がJR西日本社内で検討されています。
5街区は18年度完成予定の広島駅南北自由通路までペデストリアンデッキで直結される予定で、広島経済同友会は大規模コンベンション施設や第2バスセンターの建設を提言しています。
広島駅北口の新たな賑わいを創出する一角として期待されている区画です。